発達障害と診断されるまで④
今回は前回までの診察、検査を踏まえて
自閉スペクトラム症と診断された時の話をしようと思います。
診断結果
4歳11か月時の診察でした。
先生が診察及び検査の結果をまとめ、説明をしてくれました。
下の画像がまとめていただいた資料です。
拡大して見やすくするために二分割にしています。
検査結果から、
DQ、IQから考えて知的障害は否定されました。
しかしDQやIQが境界域または境界域に近い値を示していること、
発達の領域にばらつきがあること、
から発達障害であると言ってよいでしょうとのことでした。
診断名について、
集会のときにじっとしていられない、
自分の嫌なことがあると教室から駆け出してしまう
という話も保育園から聞いていたので、注意欠如·多動性のADHDも気にはしていましたが、それではないようでした。
- 聞いて理解する力より見て理解する力の方が発達している
- 質問に対し相手が求める答えを出せない
(飛行機はどこを飛んでいる?⇒正解→空、うちの子→上)
- 相手の気持ちをくみ取り会話を進めたり、自分の気持ちを伝えることが苦手
- こだわりが強く、自分の好きなことを優先してしまう
ということから、自閉スペクトラム症という診断となりました。
これからは、
- 言葉の理解力を増やすためにゆっくり短い文章で伝え、理解できていないことは実際に行動したり、絵を交えて教える
- 相手への気持ちの理解を増やせるよう、相手が今どう思っているかをわかりやすい言葉で教える
- 次に何をするかという見通しを立てるとスムーズに行動ができるため、気持ちの切り替えが難しいときには先の行動を教えてあげる、または絵にして伝える
と良いとのことでした。
これらのことは保育園でも実践してくれていました。
療育センターでは保育園に定期的に訪問し、保育園での困りごとに対するアドバイスをしてくれます。そのため療育センターから保育園にいろいろとアドバイスをしてくれていたのかなとも思いました。本当にありがたいです…。
そのおかげもあって、
保育園での様子も徐々に変わっていったようでした。
以前は嫌なことがあっても泣きわめいてかんしゃくを起こしてしまっていたのが、
自分の気持ちを先生に言えるようになり、少しずつ気持ちのコントロールができるようになってきました。
例えば、
- 保育園での生活で気持ちの切り替えがうまくできず、次の行動がスムーズに行えない
⇒保育園での一日のスケジュールを絵で分かりやすく表示する
- 保育園生活または遊びで友達とのトラブルがあったとき泣きわめいてしまう
⇒相手がどのように思っているかを伝え、自分の気持ちも言葉で説明できるよう言い方を教える
- ブロックで作った作品を遊びの時間が終わっても片づけられず、次の指示が入らない。またかんしゃくを起こす
⇒作品は専用のボックスを作り、また遊びの時間になったら続きから作れることを教える
- 給食時に嫌いなものがお皿にのっていると、ひっくり返ってかんしゃくを起こす
⇒嫌いなものは自分で先によけてから食べてよいと伝え、食べられるものだけにする
等です。
発達障害と診断されると、
療育手帳や児童発達支援教室が通える受給者証というものが申請できます。
療育手帳についてうちの子は申請しませんでした。
受給者証は申請し、週に一度療育を受けるため児童発達支援教室に通っています。
療育手帳をなぜ申請しなかったのか、
児童発達支援教室の利用について、
は次回以降お話ししようかなと思います。
今回も読んでいただき、ありがとうございました。